英語が話せない状態で妊婦検診に行くことに、不安を感じる方は多いと思います。
実際に私も、英語がまったくわからない状態でアメリカに引っ越し、すぐに妊婦検診を受けることになりました。
当時の不安な気持ちは今でもはっきり覚えています。
それでも、検診は進み、出産までたどり着くことができました。
この記事では、英語が話せない状態で妊婦検診を受けた体験をもとに、実際に困ったことや日本との違い、不安を減らすための工夫についてお伝えします。
英語が話せない状態で妊婦検診に行ったときの体験

妊婦検診が不安な理由
妊婦検診は、自分だけでなくお腹の赤ちゃんにも関わるものです。
そのため
「もし理解できなかったらどうしよう」という不安が強くなります。
特に不安だったのは以下のような点でした。
- 英語がわからないのに大丈夫か
- 初めてのことばかりで何をするのかわからない
- 医師の説明が理解できるか
- 重要なことを聞き逃さないか
- 書類が書けるか
- 不安を相談できるか
実際に困った場面
初めての妊婦検診で、まず一番最初に困ったのは問診票でした。
問診票を渡されても、どこに何を書けばいいのかまったくわかりません。
当たり前ですが、書類はすべて英語。
私は一文すら理解することができなかったのです。
名前を書く場所すら見つけられず、ただ紙を見つめて固まってしまいました。
というのも、重要な書類には必ず名前を書く場所とサインを書く場所があります。
First Name、 Middle Name、 Last Name、Signatureなど
見慣れない欄があり、戸惑った記憶があります。
当時は引っ越したばかりでスマートフォンも使えず、調べることができませんでした。
そのため、夫がいなければ問診票を完成させることはできなかったと思います。
受付でも、何を言われているのか理解できず、とにかく不安な気持ちでいっぱいでした。
実際に私が英語が話せないまま妊婦検診を受けた時の体験談はこちら
想像とのギャップ
実際に検診を受けてみると、日本でイメージしていたものとは大きく違いました。
- 診察は思ったよりもあっさり終わることが多かった
- 理解できなくても検診は次々と進んでいく
- 周りは慣れていて淡々としている
- 夫婦で来ている方が多い
- 日本語対応可能な受付の方などがいれば、診察室に一緒に入ってもらえることもある
- パートナーも診察室に入れる
戸惑いながらも、検診自体は進んでいきました。
しかし、「理解していない状態で進んでいく怖さ」を覚えたのも事実です。
アメリカの妊婦検診の流れと仕組み
アメリカの妊婦検診は、日本とは仕組みが大きく異なります。

メモ持参が安心です。
OB/GYNとは何か
アメリカでは産婦人科のことを「OB/GYN」と呼びます。
- OB:Obstetrics(産科)
- GYN:Gynecology(婦人科)
予約や検索、病院名を記載する際にも使われるため、知っておくと安心です。
初診予約の方法
予約は電話で行うことが一般的です。
聞かれる内容は
- 保険情報(保険会社名、保険IDなど)
- 自分の基本情報(名前、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、緊急連絡先)
- 予約したい日時
- 初診か再診か
最終月経日や妊娠週数などを聞かれる場合もあります。
事前に必要な情報を準備し、わからないフレーズなどはメモを用意しておくと安心です。
初診当日の流れ
初診では病院によって多少異なりますが、おおよそ以下の流れで進みます。
- 受付・問診票の記入
- 尿検査
- 体重・血圧測定
- 医師の診察・問診
- 血液検査(病院や保険によって異なる)
初診時は、問診票の記入に時間がかかるため、早めに来るよう案内されることが多いと思います。
定期検診で行われる内容
アメリカでは、妊娠週数を3期間(3Trimester)で数えます。
妊娠週数により検診頻度が異なり、妊婦検診スケジュールはおおよそ下記の通りです。
| 時期 | 妊娠週数 | 検診頻度 |
| 初期(1st Trimester) | 1週~13週 | 4週ごと |
| 中期(2nd Trimester) | 14週~27週 | 4週ごと |
| 後期(3rd Trimester) | 28週~35週 | 2週ごと |
| 臨月(3rd Trimester) | 36週以降 | 毎週 |
日本で言う臨月も3rd trimesterに数えられ、36週以降の検診頻度は病院によって異なります。
検診回数は妊娠全期間で約12~14回程度です。
病院によっては定期健診とは別に、別施設で行うスクリーニング(エコーや先天異常チェック)も行われます。
毎回の検診内容はおおよそ以下の通りです。
- 尿検査
- 体重測定
- 血圧測定
- 心拍数確認
- 体調に関する質問
検診自体はシンプルな印象です。
質問のみで終わる日もあり、エコーも毎回は行われません。
短時間で終わることも多いため、赤ちゃんの様子があまり分からず、少々不安に感じることもありました。
ですが、大切な赤ちゃんのことです。
心配なことは聞いたほうが良いですし、逆に聞かなければ教えてはもらえないので、質問がある場合は予めまとめていきましょう。
病院と出産場所の違い
アメリカでは、検診を受ける病院と出産する病院が異なります。
つまり、妊婦検診は近所のクリニックで受けて、出産は大きな病院で行うというケースが珍しくありません。
このため大きく2つのパターンに分かれます。
●「どこで出産したいか」を決めてから、その病院に提携している婦人科を探す
●先に婦人科を決め、その提携先の病院で出産する
日本とは大きく異なるシステムなので、事前の理解が重要です。
日本と違うアメリカの妊婦検診|エコーや検診内容の違い

エコーの回数が少ない
日本では妊娠中に何度も超音波検査(エコー)を受けるのが一般的ですが、アメリカでは出産までのエコーの回数は、特に問題がない場合2~3回程度です。
妊娠初期の初診時期が早い場合(8週以前)は、初診でエコーを行わないこともあります。
実際に私も初診ではエコーがなく、最初は本当に大丈夫なのか不安でした。
エコーの時期や内容の目安としては:
- 1回目(初期:8~13週頃)
心拍確認、胎児の生存確認、出産予定日確認。 - 2回目(中期:18~22週頃)
赤ちゃんの発育、位置、羊水量、胎盤の位置などを細かく確認。このエコーで性別が分かることが多いです。 - 3回目(後期:必要に応じて)
胎児の位置(頭位かどうか)を確認するために行う場合がある。
検査内容や回数は、病院や保険によって異なります。
また、ドクターが体調や発達具合に合わせて、エコーのタイミングや回数を調節してくれているようでした。
追加でエコーを行うこともできますが、保険適用外となるため、別途料金がかかります。
保険によって内容が変わる
受診できる病院や医師、検診内容は、加入している保険によって異なります。
病院を探す際は、以下の2点を事前に確認することが大切です。
- ご自身が加入している保険と提携している病院かどうか
- 保険で診察内容がどこまでカバーされるか
母子手帳がない
アメリカには日本のような母子手帳はありません。
代わりに、アメリカに住む日本人ママの多くは、日本語と英語が併記された母子手帳をオンライン書店などで購入し使用しています。
単位や体重管理が違う
体重はキログラムではなくポンド(pound / lb)で管理されます。
私自身、家にまだ体重計が無く、ポンドがどのくらいか分かっていなかったため、気づかないうちに体重が大幅に減っていたこともあり、ドクターからプロテインを飲むよう勧められたこともありました。
体重の増加基準の違いから、日本人の妊婦さんは「もっと食べるように」と言われることが多いようです。
英語が話せない中で不安を減らすための工夫

事前に準備をすることで不安を減らすことにつながります。
翻訳アプリやAIツールを使う
現在は翻訳アプリやAIツールが発展しているため、英語が苦手な方でも以前より対応しやすくなっていると思います。
実際に私も、翻訳アプリに頼りながらも一人で受診できるようになりました。
パートナーと同伴する
日本でも近年では、妊婦検診に夫婦で参加する方が増えていますが、アメリカではエコー時や特別な検診の時だけでなく、初診から夫婦で参加する方が一般的です。
一緒に行くことで言語の不安も緩和されますし、理解も深まり、共有し合うことができていきます。
私自身、本当に英語が苦手だったため、夫の同伴は本当に心強かったです。
日本語対応の病院を選ぶ
アメリカと一口に言っても、住んでる州やエリアによって異なりますが、日本人の多く住む地域に住んでいる方は、日本語対応可能な病院を選ぶと安心感が大きくなります。
日本語対応可能な病院を探すには、下記のような方法があります。
- 駐在者向けの情報サイトやSNSで情報を得る
- 現地に住んでいる日本人の先輩ママに情報を聞く
- 大きな総合病院や日本人が多く住むエリアから探す
私も受付に日本語を話せる方がいる病院を選び、診察室に一緒に入ってもらっていました。
最低限の単語を知っておく
すべて理解する必要はありませんが、最低限の単語を知っておくと役立ちます。
| OB/GYN (ObstetricsとGynecologyの略) | 産科/婦人科 |
| pregnant | 妊婦 |
| morning sickness | つわり |
| prenatal checkup | 妊婦検診 |
| due date | 出産予定日 |
| ultrasound | エコー |
| blood test | 血液検査 |
先ほど記述した母子手帳にも単語の記載がありますし、ない場合はメモ書きでも良いです。
お守りのようにメモを持っておくと安心感が増すと思います。
何度も検診を受ける間に、毎回される質問は自然と覚えていきます。
よくある質問 FAQ
英語が話せない状態でも妊婦検診は受けられる?
理解できなくても検診を受けることはできます。
しかし、大切な赤ちゃんのことですし、必ずドクターとコミュニケーションを取る必要があります。
不安を不安のままにしないために、分からないことは確認しながら、サポートを活用したり、予め準備して受診していくことが大切だと感じました。
日本語対応可能な病院を選ぶ、パートナーに同伴してもらう、翻訳アプリやAIを活用するなど、複数の工夫を組み合わせることで、不安を減らしながら受診しやすくなると思います。
妊婦検診に何を持っていけばいい?
- 保険証(Insurance Card)
- 身分証明書(ID)
- 基本情報をまとめたメモ(名前、生年月日、住所、電話番号、既往歴など)
- 問診票(事前記入の場合)
- 過去の病歴・家族の病歴(特に母方)
- 最終月経日のメモ
- 服用中の薬やサプリメントのリスト
- 質問したいことのメモ
また、翻訳アプリが入ったスマートフォンや、ドクターの説明を書き取るためのペンと紙も持参すると良いです。
聞いたときは理解していても、家に帰ると聞きなれない専門用語など、その単語が思い出せなかったりすることが良くあります。
費用はどれくらいかかる?
毎回の検診では「Co-pay」(自己負担額)を支払います。
この金額は保険の種類によって異なり、通常は10~50ドル程度です。
ただし、妊婦検診は保険でカバーされていることがほとんどなので、初回のみの支払いであることが多いです。
血液検査や特別な検査が追加される場合、保険適用でない場合は、予想外の費用が請求されることもあります。
また、出産時の費用は検診をする病院とは異なるため、妊婦検診の費用だけでなく、出産にかかる総額を事前に保険会社に確認することが大切です。
一人で受診しても大丈夫?
アメリカでは多くの夫婦が一緒に検診に来ますが、一人での受診も可能です。
私自身も初めての妊娠の時は夫と同伴していましたが、慣れてくると一人で行っていました。
アメリカにいるとはいえ、日本企業に駐在で勤めている場合、毎回検診に同伴できるとは限らないのが現実です。
ですが、赤ちゃんのことはママだけでなく、パートナーにとっても大切なことです。
できればパートナーにも参加してもらいたいと思いますし、ママが不安に思うなら、同伴が安心です。
妊娠期をどう過ごしていくか、パートナーと話し合う良い機会にもなると思います。
まとめ
英語が話せない状態での妊婦検診は、不安が大きいものです。
実際に私も、何もわからない状態で検診を受けました。
慣れてくると同じ単語は少しずつ覚えてくるようになり、翻訳アプリや対策をすることで一人でも受診できるようになりました。
アメリカの医療システムは日本と異なるため、不安を感じることもあると思います。
ですが、不安の中で乗り越えた経験は、きっとあなたの力になっていくと思います。
不安も大きい時期だと思いますが、少しでも心穏やかに安心して過ごせるよう、この記事が参考になれば嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また、アメリカへの引っ越しが決まった時や、英語への不安や体験について、こちらの記事で詳しく書いています。

